人物のイラスト

ルール作成に至った背景
公式のプレゼンテーションにおいて、OP 概念図や技術的構成図などを公開することがあります。

これらの図版はこちらのサイトで取り扱うものを公式に使っていただくに際して、以下の理由から個性が出てしまう「人物」の表現には一定のトーンを合わせるガイドラインや素材集を作成することが必要であると考えました。
- 一貫性が保たれる
- 世界中の人々に対して配慮ができる
- 再利用が簡単になる、なるべく早くつくる
- アンコンシャス・バイアスへの配慮ができる(後述参照)
OP Web extension や OP 登録画面の UI、またペーパーメディアやプレゼンテーション等で使用するイラストの表現は一貫性、また多様性を重視しています。インターネット上の素材等の使用はライセンスの確認も含め問題が起こりやすく、なるべく考えることを減らすことで本来伝えたい内容に集中できるようにするためです。
イラスト作成のポリシー
OP 技術は、Web 標準技術を目標にしており、世界中すべての人が対象となります。よって以下のイラスト作成のポリシーを設けています。
- 人種・信仰に偏りがないよう、原則モノトーンの線画をベースとし、意味があるもののみ配色をする
- 男性、女性を強調する必要性がなければ、性別の描写ではなく、その人が置かれている状況や感情を表現するに留める
- 引き続き表現の偏りに気づいたり指摘があれば、引き続き議論とアップデートを続けていく
どんな表現に使うか?
「人物」のみを対象としています。
- 上半身(バストアップ)の表現であること
- 表現する人物の属性
- インターネットユーザーである
- それ以外はとくに限定していない
Web サイト閲覧者、記事執筆者、組織のメディア担当者、OP 事務局に関わるスタッフ、第三者認証機関担当者などが OP に関わる人物として表現されます。安心していたり、困っていたりと、「人」がインターネットに触れている状況をイラストで説明する際に使ってください。
利用範囲
人物イラストの利用できる範囲は以下の通りです。
| 利用目的 | 利用可否 | 補足 |
|---|---|---|
| 講演資料 | ○ | OP-CIP のメンバーによるプレゼンテーション資料などが該当 |
| CIP ウェブサイト | ○ | OP-CIP の公式サイト |
| 特定企業が制作する PR 動画 | △ | プロモーション等に活用するための動画内の表現については利用義務の対象外とします |
このガイドラインにない素材の表現を行う場合
アイコンで表現したい
オープンソースのアイコンセットを開発で使っているのでそれと同じトーンのアイコンを使ってください。詳しくは アイコン を参照してください。
人物の新たなシチュエーションやパターンが欲しい
人物と表情と手元のバリエーションは多数組み合わせることができるようになっています。Figma のバリアント機能を利用して、イラストのバリエーションを簡単に切り替えられるようにしています。(後述します)
なるべくこういったことが起こらないためにもイラストシステムを開発しましたので、まずは今あるバリエーションで検討してください。本当に追加が必要であれば、OP 事務局にご相談ください。その際は Github issue にて課題を管理し、可能なタイミングで作成を行います。
柔軟性の高い OP のイラストシステム
Figma のバリアント機能を利用して、イラストのバリエーションを簡単に切り替えられるようにしています。
これにより効率的にイラストのテイストを維持したまま、表情や状況などを表現することが可能です。 また、今後はこのシステムに基づいて、新しいイラストを追加していく予定です。
現在この Figma ファイルは開発中ですが、公開する予定です。
表情や人ごとのアバターアイコン
アバターアイコンは、OP のコンテンツやプレゼンテーション資料などで使用することを想定しています。

アンコンシャス・バイアス
「アンコンシャス・バイアス」とは、日本語で「無意識の偏見」などと言われています。
何気なく一般的に使っている表現の中にも、差別、偏見を含めた内容が含まれて問題になるケースがあります。 以下の表現が偏っていないかを常にチェックしつつ、このルールは常に改善できるようにするものとして作成を進めます。
例えば、上司は常に男性であるという表現は、男性だけが上司であるという偏見を助長する可能性があります。そのため、上司のイラストは性別を強調せずとも、その人物が上司であることを示すような表現をすることが望ましいです。
同様に家庭内のイラストにおいても、家事をする人物が女性であるという表現は、女性が家事をすることが当たり前であるという偏見を助長する可能性があります。
そういった偏見を助長しないように、性別や人種、信仰などの属性を強調することなく、その人物が置かれている状況や感情を表現しやすいためにイラストシステムのトーンを統一しています。
イラスト作成に関するこれまでの経緯
イラストに関しての表現を考えるうえで、 Github issue においてその経緯を記録しています。